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【11】僕らは八神少年探検隊・改~第3章嫌いな人を呪う方法


「そう。……いえ、違うわね。嫌いな人を懲らしめるためのおまじないだったかしら。確か、母さんが子どものころ、おばあちゃんからそういう話を聞いたことがあるわ」

急に光一の胸がドキドキしてきた。

ぐっと身を乗り出して、母に迫る。

「なにそれ。どんな話?」

勢い込む息子を押しやりながら、母は苦笑した。

「よく覚えてないわ。確かツボに何かを入れて埋めるとか、そんな話じゃなかったかしら。あんたのひいおばあちゃんから聞いた話だから、相当昔から伝わるおまじないだと思うけど」

「そうか……。そうなんだ。おまじない……」

光一は目をあちこちに泳がせながら、頭をフル回転させた。

僕らが見つけたのは花瓶だったけど、あれはもしかしたら、おまじないの一つだったのではないだろうか。

埋めてあったわけではないものの、人知れず隠してあった。

願いを叶えるための花瓶だから、『宝物』として地図を残した。

そういうことではないだろうか。

きらきらと目を輝かせる息子を心配そうに眺めた母は、

「冒険ごっこもほどほどにしなさいね」

と諫めたあと、再びキッチンに戻った。

光一は、居間にある電話に飛びついた。

このことを陽平に報告しなければ。

そう思いながら時計を見たら、もうすぐ午後九時になろうとしていた。

きっと長電話になるだろうし、そもそも陽平は親戚の家に行くといっていた。留守の可能性が高い。

月曜日、学校で言おう。

やや気落ちしながら、光一はテレビの前に戻った。

怪しげな番組は、すでに終了テロップが流れていた。





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テーマ : 短編小説
ジャンル : 小説・文学

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神無月 大和

Author:神無月 大和
         

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